雪は天から送られた手紙

 


中谷宇吉郎「冬の華/雪雑記」より

 夜になって風がなく気温が零下十五度位になった時に静かに降り出す雪は特に美しかった。
真暗なヴェランダに出て懐中電燈を空に向けて見ると、底なしの暗い空の奥から、 数知れぬ白い粉が後から後からと無限に続いて落ちて来る。
それが大体きまった大きさの螺旋形を描きながら舞って来るのである。
そして大部分のものはキラキラと電燈の光に輝いて、結晶面の完全な発達を知らせてくれる。
 何時までも舞い落ちて来る雪を仰いでいると、 いつの間にか自分の身体が静かに空へ浮き上がって行くような錯覚が起きてくる。


中谷宇吉郎は1933年、33才の時に十勝岳の山小屋白銀荘で天然雪の観測を開始します。
北海道大学の教授として、アメリカの農夫・ベントレーが撮った雪の結晶の写真集の美しさに感動し、研究に着手したとされています。
美しい結晶ばかりでなくあらゆる形を顕微鏡写真に撮り、結晶を分類したそうです。

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気象状態がどのようなときにどんな結晶が降るかも調べ、低温室を作り、1936年に世界で初めて人工雪を作ることに成功した人物です。

僕が今年の冬にやりたいことの一つが雪の結晶の写真撮影。
どこまでやりきれるのか、ヘタレ宣言を今からしていた方が良いかもしれません。

↑こんな引いた写真でも、雪ってあの有名な雪の結晶が積み重なったようだと想えるでしょ。
学術的ではない、あるいはデータではない、そんな「雪」を撮ろうかと想っています。


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