お酒の話し vol.9 「酒税法って?」

お酒の話が続いていますが、今回は少し目線を変えてみましょう。
常々お酒に関する税金ってどうなってるんだろうと疑問に思っていたので調べてみました。

酒税法(昭和28年2月28日法律第6号)
酒税の賦課徴収・酒類の製造及び販売業免許等を定めた法律。1940年に制定された旧酒税法(昭和15年法律第35号)を全面改正する形で制定された。アルコール分1度(重量パーセント濃度で1パーセント)以上の飲が「酒類」として定義される。度数90度以上で産業用に使用するアルコールについてはアルコール事業法で扱われる。

酒税で記憶に新しいのは「発泡酒」とか「第三のビール」でしょうか。
酒造メーカーが低税率の枠内で頑張って創りだした商品。売れ行き好調になると税率を上げたがる。。。

昔は焼酎を大衆酒として低税率とする一方、ウイスキー・ブランデー等の洋酒は高級酒とされ高税率。
これに洋酒生産国から非関税障壁であるとの批判を受け、現在では焼酎・ウイスキー・ブランデー・スピリッツはアルコール度数において等しい税率を賦課。

日本酒が、特級・一級・二級の区分だったと記憶がある方も多いでしょう。
等級審査は生産者の申請によるものであったので、あえて審査を経ずに二級酒として販売する業者が増加し、等級制度は廃止されたそうです。

では現在どのような酒税法上の分類になっているのでしょうか。
2006年5月の法律改正により分類が変更され、一部の定義なども変更されています。

■ 発泡性酒類
・ビール
・発泡酒
・その他の発泡性酒類(アルコールが10度未満で発泡性を有するもの。この定義に当たるものは全て該当)

■ 醸造酒類
・清酒
・果実酒
・その他の醸造酒(どぶろく・黄酒・蜂蜜酒など)

■ 蒸留酒類
・連続式蒸留しょうちゅう(焼酎甲種)
・単式蒸留しょうちゅう(焼酎乙種)
・ウイスキー
・ブランデー
・スピリッツ

■ 混成酒類
・合成清酒
・みりん
・甘味果実酒
・リキュール
・粉末酒
・雑酒(その他の混成酒、みりん類似、灰持酒・百歳酒など)

それぞれの酒類の定義がなされています。
例えば、ウイスキーとはどのような原材料を使い、どのような方法で製造したものをいうのかといったことを規定しています。この定義で、酒類は上記のように17の品目に分類されています。

国税庁のお酒についてのQ&Aに「酒税率一覧表(平成18年5月1日現在)」がありました。

具体的に酒類にどのくらいの税率が課せられているのか。
基準のアルコール分を基に、1キロリットルに対していくらというように定められています。

清酒 アルコール分が22度未満で、120,000円
焼酎 アルコール分が25度で、250,000円
※アルコール分が25度より1度上がるごとに10,000円高くなり、1度下がるごとに10,000円低くなる。

ビールや果実酒(果実酒類・果実酒)はアルコール分にかかわらず定額。
ビール 222,000円
果実酒 70,472円

発泡酒 
麦芽比率50%以上 220,000円
麦芽比率50%未満 25%以上 178,125円
麦芽比率25%未満 134,250円

その他の発泡性酒類 80,000円

1キロリットルを1本あたりに計算するのも大変なので、「日本洋酒酒造組合」のHPにあったものを引用させて頂きます。

ウイスキー(アルコール分40%、700ml)の場合、280円
ブランデー(アルコール分40%、700ml)の場合、280円
スピリッツ(ウオッカ・ラム・ジンなどのアルコール分40%、700ml)の場合、280円

※ザックリ1本1000円前後で販売されている上記の品は、4分の1が税金ってイメージですね。

リキュール(アルコール分25%、700ml)の場合、175円
リキュール(アルコール分8%、350ml、いわゆる「缶チューハイ」)の場合、28円(アルコール分が10%に満たないものは全て28円)
甘味果実酒(アルコール分12%、720ml、スイートワインなど)の場合、86.4円
雑酒(アルコール分12%、720ml、いわゆる「赤酒」など)の場合、14.4円

ビール類(350ml)の酒税は…。
ビール 77円
発泡酒 47円
第三のビール 28円

※これまたザックリ3分の1が税金ってイメージ。

世の中には様々な業種・業態があり、様々な企業があります。
デフレが長引き、それぞれに利益を生むために苦労をしているのです。

どのような商売がどうであれ、国というものはどれほど儲けていなくてはならないのでしょうか。

酒税の他にもメーカーが存続するためには、法人税やら社屋や工場の土地・建物には固定資産税。
自動車も、その燃料だって様々な税金。さらに、それらを売ったり買ったり変更してもまた税金。
契約書や領収書にも印紙税(特例はあるが)…。

酒造メーカーって、国税・地方税、直接税・間接税を問わず、それらすべての税コストってどれくらいになるのでしょうね。
逆に原材料と、最低限かかるコストで計算すると、お酒の原価ってどうなんでしょ。

米と麹で「どぶろく」でも造って実験してみようかな~。(嘘)


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