鶴沼ワイナリー vol.1

北海道でワインと言えば、「小樽ワイン」とか「十勝ワイン」あるいは「富良野ワイン」などが有名かもしれません。

ブランド名の「十勝ワイン」は、池田町が日本で最初の自治体直営ワイナリーとして、苦節約20年の歳月をかけて昭和50年(1975)に商品化に成功 全国の「一村一品運動」の先駆けとなりました。個人的には今年の8月8日新発売の「トカップスパークリング」が気になります。

ところで、「国産ワイン」と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか。

私の様なへそ曲がりでない限り、国内産のワインだと素直にイメージされると思いますが、実はその原材料は海外のものを輸入しても、日本国内で発酵や製造行為が行なわれると「国産ワイン」になります。

大手メーカーとお役所の「大人の事情」がプンプンしますが、そうなっているのが事実です。

では、国産原料100%の葡萄からできた純国産ワイン100%のものも存在するわけですが、最近ではこれらを「日本ワイン」とし、国内での品質の高いワインとして認知されつつあります。しかし、日本全国の流通量としてはとても少量で、日本ワインはワイン全体の7~8%とのことです。

北海道は、加工専用醸造用ぶどうの生産量が日本一だそうです。(ワイン通ならまだしも一般の北海道民は認識していないかも…)
しかも、ワイナリーもたくさんありますし、新しいワイナリーも増えています。ちなみに北海道内には「ワイン製造の免許」を持っている会社が19社あるそうです。

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なぜ北海道でワインなのかですが、やはり本場ヨーロッパの気候に近いということが大きいのだと思います。つまりヨーロッパ系のワイン専用品種の葡萄を育てるのに北海道は適地ということです。そうなると自家産のブドウでファームワイナリー(農場ワイナリー)なんてとても夢がありますね。

北海道にあるワイナリーについては、「北海道ワインツーリズム」推進協議会 と言うサイトがありますので興味のある方はご覧いただければと思います。

さて、タイトルの「鶴沼ワイナリー」ですが、「北海道ワイン㈱」の自社農園で、総面積は447ha、ヴィニフェラ系ぶどう栽培としては日本最大の規模です。また、本社と醸造所のある小樽市をはじめ、余市町、仁木町、共和町、ニセコ町、蘭越町など後志管内には、糖度による買い取り価格決定を行っている契約栽培園があり、その規模と範囲は道内32市町村、約400軒の農家に及ぶそうです。

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北海道ワインとしては原料供給体制が確立しているため、毎年安定したワイン生産が可能とのことで、年間のぶどう使用量は約2,500トンで北海道全体で収穫されるぶどう全量の4分の1を占めているそうです。また栽培の特徴は、「棚つくり」ではなくヨーロッパと同じ「垣根式」。

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本州では湿気の関係で、地面に近いところだと品種によりカビ等の影響があるため、未だにワイン専用種でも棚栽培をやっているところが多いそうですが、北海道だからこそ可能な栽培方法です。

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鶴沼ワイナリーではヨーロッパ系ワイン専用種が栽培されています。品種としては「ミュラー・トゥルガウ」「ツヴァイゲルト・レーベ」「セイベル」などのヨーロッパ系ワインぶどうが二十品種あまり栽培されているそうです。

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国内では鶴沼だけという「シュペート・ブルグンダー」や「トラミナー」も栽培されているそうで、これほど豊富なヨーロッパ系ワイン葡萄を育成している場所は、ヨーロッパのワイン産地以外では鶴沼だけとのことです。

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その他にも、自動収穫機(ハーベスター)やリーフカッター、自動苗植付機や枝の誘引機などを採用し、日本一機械化が進んだぶどう栽培が鶴沼では行われているとのことです。

ヨーロッパのワイン産地で見られるような、南西向きの斜面に限りなくぶどうの垣根が広がり、日差しをいっぱいに受け育まれるブドウの畑が広がっているのが「鶴沼」です。

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