江別郷土資料館 vol.4 ~江別の歴史編 木製戦闘機 キ106~

第二次世界大戦時の日本は、様々な戦闘機を試作します。
その中でも「疾風(はやて)」と呼ばれた四式戦闘機(試作名称は「中島キ84」)は、重点生産機種として選定されました。

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昭和18年には今後のジュラルミンなどアルミ合金の不足が予測され、日本陸海軍は現用機・試作機ともに金属に変え木材での代用を考えます。「疾風」も機体構造の大部分を木製化することになりました。12月立川飛行機にその改設計が命じられ、19年9月に1号機が完成します。

木製といっても17%もの重量増加になるそうで、しかも接着剤がイマイチなので試験中に主翼下面外板が剥離・脱落するトラブルもあったそうです。重量増加によりキ-84に比べ上昇性能の低下や、離着陸・空戦性能なども劣り、また強度不足や構造が量産向きでないことから、生産は中止されました。

立川・王子・呉羽で製作され、敗戦までに試作機を含め約10機が完成したそうです。約というのは生産機数が立川4機・王子3機・呉羽3機説が多いそうですが、軍に納入されたのか未納入だが数に含むのかどうかで変わりそうです。ちなみに、王子航空機(王子製紙)での生産機数は納入済が2機、未納入のまま敗戦直後に飛び去ったものが1機、完成直後で飛行試験を行わず残っていたものが1機の計4機だったようです。他に機体組立中のものが7機あったそうです。

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江別市郷土史料館には、立川キ-106の量産機のものと思われるタイヤ・カゼイン接着の合板(機体部品)が13枚・1994年7月に発掘された1125枚ものキ-106の生産計画書や部品図の青焼き等(水に浸かったため判読可能なものは362枚)が保管されているそうです。

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