夕張メロン



過去記事に夕張メロンの誕生その他のお話があります…。

夕張メロン ~ 概歴的なお話 vol.1 ~
夕張メロン ~ 概歴的なお話 vol.2 ~
夕張メロン ~ 概歴的なお話 vol.3 ~

カテゴリーは「北海道の諸々話し」ですが、この記事を書くための前振りでもあります。
ここでは現在の「夕張メロン」についてお届けします。農協の耐火金庫に2年分の種が保存され、指定農家以外は栽培すら出来ない夕張メロンですが、その等級についてがメインになります。

農家にとってはとてもシビアであろう「等級」ですが、一般消費者にはなかなか未知の世界だと思います。
そもそも、この作物はこういうものであるという美学があるようで、キュウリなんか曲がり具合だけでも粗悪品扱いになってしまう。

「夕張メロン」はどうなっているのでしょう。
収穫したメロンは「JA農協競撰検査員」という方が、大きさ・見た目・糖度等等で各等級の選別をします。
メロン個別にシールが貼られ、お墨付きであるスタンプが箱に押されます。

このシールとスタンプと箱というのが等級を知る目安になりますが、その内訳をみてみましょう。

一般の消費者には判りにくいのですが、まず大きく分けて共撰・個撰・規格外があります。
まず、イメージしやすい規格外についてですが、これは夕張メロンとして一般に出荷はできません。
しかし、規格外であってもメロンはメロンですから、ジュース・ゼリー・キャラメル等の原材料として加工用に出荷されます。

次は個選です。
これも何となくイメージできそうですが、生産者農家が見た目でこれは共撰として出せないと判断したランクで、農家が個別に選別して出荷します。
個撰品は糖度認定がないものの、ネットの張りや形が悪かったりツルが短かいなど、ギフトやお中元など見た目も重視される場合は別ですが、一般にスーパーや直売店で販売されていたり、カットメロンとしても重宝されるお買い得なランクです。

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わずかでも大きくなりすぎたものは個撰になりますが、レベルの高い美味しいメロンを格安で手に入れることができるかもしれません。
ちなみに、個選であっても「個選保障 夕張メロン 生産農家の名前」の選別シールが貼られて出荷されます。個撰の箱は茶色の箱です。

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さあ、いよいよ共撰というカテゴリーですが、ランクは特秀・秀・優・良の4等級に分類されています。

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・「特秀」
「特秀」は「夕張メロン」の最高級品です。
糖度は13度以上保証、形・ネット・ツル等が超一流で、地元のセリ市場でも数日に1箱出荷されるかどうか、収穫量は全収穫量の1%にも満たないという「幻のメロン」です。

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価格も高額でなかなか口にできるものではありませんが、やはり味はかなり違うそうです。ま、お目にかかれただけでもラッキーな一品です。

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・「秀」
一般的に販売店で最高級とされているのが「秀」です。
糖度は12度以上保証で、高級ギフトやお中元等に最適です。
ちなみに2014年の初セリでは、「秀」2玉で250万円の値が付きました。

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・「優」
夕張メロンとしては一般的なランクで価格もお手頃です。
糖度は11度保証です。

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・「良」
糖度は10度保証です。

上記4等級はどれも共撰保証として白箱に入っています。

ここからは購入のポイントや食べ頃のお話です。
一般的な通販では、優品と良品が主流とのことですが、同じランクでも生産農家によっては味が違うそうです。
もちろん等級ランクは厳格に守られてはいるものの、価格が高くてもイマイチのものもあれば、低くても美味しい物もありえます。

まず「夕張メロン」は全て農協が管理していることを再認識してください。一農家が家の前で勝手に夕張メロンを売ることはできません。※グレーな夕張産メロンのように勘違いしやすい表記にも注意です。

さて、集荷されたメロンはセリにかけられますが、当然その落札価格は季節や需要・供給のバランス、品質によって価格が決定します。
「特秀」や「秀」は、もともと数が極端に少ないので、選別基準が厳しく等級内でのバラつきは少ないそうですが、「優」や「良」については同じ等級内でも品質の差が大きいそうです。
選別の幅が広いといいますか、限りなく「秀」に近い「優」もあれば、逆にギリギリ「良」ではない「優」もあるわけです。
価格もその日のセリによっては、同じ等級であっても〇〇さんのメロンは高くなるということがあります。
漁師の世界でも〇〇丸の甘海老は一番良い値が付くなんてことがあります。

例えば同じ等級でも、昨日のセリ価格より今日は倍の値が付いたなんて事もあるそうなので、価格や等級が高いからと言って良いメロンとは限らないということになります。
ではどうやって買ったらいいの?になりますが、メロンを見てその良し悪しを判断できる目利きの一般人なんてそうそう居るわけもなく、結局は信頼の置ける小売店に出会うということになります。

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個人的には観光客が多く訪れる場所より、地元っぽいお店をお勧めします。
これはメロンだけではなく全てに言えると思いますが、対面販売で商品の詳しいお話も聞けるお店は信用がおけると思います。えっ?というほど安く売ってますし…。

「夕張メロン」の食べ頃ですが…。
見た目は黄色くなり、底部のヘソ周辺が軟らかくなる頃です。香りもどんどん強くなってきます。
その日に食べるのなら、こんなメロンも売ってますので超お買い得です。

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逆に青く硬いメロンが届いた場合は、常温で熟成させます。熟成させてから冷蔵庫で保存します。
熟したメロンが届いた場合は、メロンを半分に縦割りにしてからラップをして数時間冷蔵庫で冷やします。
種部を取り除き、贅沢にそのままスプーンで食べるも良し、ブランデーやソフトクリーム…。
もちろん普通にカットして食べるも良しです。

今や北海道を代表する味のひとつとなった「夕張メロン」のお話でした。

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