ワイルド レースフラワー

「ワイルド レースフラワー」は、私の創った造語です。
造語と言うほどのものではありませんが、そもそも正確な品種名も解らないけれど、レースのような花姿で野生化しているという、学術的な責任を回避したイメージ先行の曖昧な意味です。(笑)

小さな花を円盤状に付けるのはセリ科の特徴ですが、和名の「ノラニンジン」だとすると、セリ科ニンジン属の2年草で、学名は「Daucus carota」になります。



似たような園芸種として流通しているものに、ヨーロッパ原産のセリ科ドクゼリモドキ属の一年草である、学名「Ammi majus」がある。また、英名「White lace flower(ホワイトレースフラワー)」は、セリ科オルレイヤ属の、学名「Orlaya grandiflora(オルレイヤ・グランディフローラ)」が広く栽培されている。
その他にも、英名「Blue lace flower(ブルーレースフラワー)」 は、セリ科トラキメネ属の一年草で、色変わりのピンク色のものはピンクレースフラワーと呼ばれている。英名「Black Knight(ブラックナイト)」は、学名「Daucus carota var. sativus 'Black Knight'」で、流通名「ブラックレースフラワー」。…だそうです。

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難しいお話は置いといて、道路沿いに咲いている姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
※晴れたり曇ったりのお天気だったので、写り方が違いますが、同じ日に撮っています。

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夏の印象としては、まさに純白のレースのイメージですが、この季節になると白と薄いピンクが混ざって咲いている感じでした。しかし、アップにして見てみると花弁の色が違うわけではありません。

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遠目にはほんのりピンク色で可愛いです。

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英名では、「wild carrot (ワイルドキャロット)」とか、 「Bird's Nest (バーズネスト=鳥の巣)」。
確かに花終わりのころから、鳥の巣のようなイメージになりますね。

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それともう一つ。「アン女王のレース (Queen Anne's lace)」というのが有名かもしれません。

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アン女王がレースを編んでいる時に、誤って針で指を刺してしまい、レースに一滴の血が落ちた…。
これが花の中心部にある暗紫色の花であるという妙に説得力のあるお話があります。

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アン女王 (Anne Stuart, 1665年2月6日 - 1714年8月1日)
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…のレース。
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また、花の中心の小さな花が女王で、周りの白い小花は女王のレースの襟(えり)というお話もあります。

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植物の名前の由来は諸説あるのが面白い所です。

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植物の名前といえば、和名の「ノラニンジン」なんて分かりやすいけどそのまんまって感じですね。
植物の和名には、他にも「ハキダメギク」とか、「イヌノフグリ (犬の陰嚢)」なんてのもあって、いったい誰がこんなふざけた名前を考えたんだろう…。きっと昔から自然発生的に呼ばれていたんだろうな…と思っていましたが違いました。

犯人…チガッタ…命名者は、牧野 富太郎という植物学者です。
「日本の植物学の父」ともいわれる、多数の新種の発見・命名を行った近代植物分類学の権威です。

1862年(文久2年)、土佐国佐川村(現、高知県高岡郡佐川町)の、近隣から「佐川の岸屋」と呼ばれた商家(雑貨業)と酒造業を営む裕福な家に生まれ、幼少のころから植物に興味を示していたそうです。

その生涯に命名した植物は2500種以上(新種1000、新変種1500)で、しかも自らも新種を発見し、その数は600種余りあるそうです。

ま、そう考えると「ノラニンジン」とか「ハキダメギク」「イヌノフグリ」も、素晴らしい命名かな?とも感じてしまう。
よくネタ切れせずに、特徴をつかんだ短い名が浮かんだものです。

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種子を揉んでこすり付けると、しっとりした肌になり、芳香が実感できるそうですが…。
 「キャロットシード」というエッセンシャルオイルはこれのことなのかは謎。。。

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