砂澤ビッキ ~エコミュージアムおさしまセンター 「アトリエ3モア」~ vol.3

エコミュージアムおさしまセンター」 のホームページに「館内紹介」がありまして、合わせてご覧いただくと解りやすいかもしれません。参考にさせていただきつつ進めたいと思います。

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入り口のドアにたくさんの文字が書いてありますが、この文字はビッキさんが移住して約10年間で制作した約1000点を越える作品名だそうです。もし、作品を作らずに作品名だけ考えろと言われても…って感じで、あらためて偉大な人だったんだなぁ~と思います。

ドアの向こうが、展示室A 「風の回廊」で、テーマは「風」。
筬島小学校時代は廊下だったそうです。

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※ホームページより引用
写真左の右の壁は小口を4センチメートルに切って壁に貼り付けた「木れんが風の壁」、左は鉄をわざと錆らせた「鉄の壁」、床はチップ材を引き詰めています。「木れんがの壁」は彫刻の素材である「木」を表らし、「鉄の壁」は「鑿」を意味しています。鑿で彫刻しますので「チップ材」のような「コッパ」がでます。それを全体的に表現した部屋になっています。約20メートルの巻き絵が2本、木面が12点、絵画・版画6点、それに今年から「アシリチップノミ」のポスターにビッキさんの版画が使われているポスター5点を展示しています。 引用終り。

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ビッキさんの彫刻以外の作品も展示されています。(展示品は時々によって変えていると思います)
この時は、阿寒湖時代の看板もありましたが、そのお話は後ほど…。

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彫刻の細かさと相まっての存在感。まずはここでガツンと一発来ました。

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「風の回廊」の次は、展示室B 「トーテムポールの木霊」で、テーマは「土」。
元は校長先生住宅と職員室だったそうです。

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※ホームページより引用
展示室Bは「土」がテーマ。ビッキさんは生前「人が手を加えない状態つまり自然のままの樹木を素材とする。したがってそれは生き物である。生きているものが衰退し、崩壊していくのは至極当然である。それを更に再構築していく。自然はここに立つ作品に風雪という名の鑿を加えていくはずである。」という有名な言葉を残しています。
札幌芸術の森美術館の野外に設置された「四つの風」建立の時の言葉です。エコミュージアムでは、その言葉どおり平成2年4月8日に強風によって一部が折れ撤収された「オトイネップタワー」を「樹木が根を張る土に還す」意味で床板をはがし土の上に直接置いてゆっくりと「樹木の出発点」に還しています。 引用終り

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開館期間は、毎年4月26日から10月31日まで…となっています。
この建物の冬を想像すると、暖房しても意味がありませんものね。。。

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次は、展示室C 「ビッキからのメッセージ」で、テーマは「人」。
職員室と教室を仕切る廊下だったそうです。

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※ホームページより引用
両壁は昭和10年のままです。奥には等身大のビッキさんの写真が張られ手前には「デスマスク」が置かれています。これは阿寒湖畔在住の彫刻家・藤戸竹喜様からご寄贈いただいたものです。
床には「風よ」という題の詩が映し出されます。とても暗い部屋ですが、ビッキさんからのメッセージが聞こえてくることでしょう。 引用終り

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大人でもちょっと不気味な空間です…。個人的には感動しましたが。。。

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次は、展示室D 「午前3時の部屋」で、テーマは「森」。
最初にアトリエとして使っていた、教室だった場所です。

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※ホームページより引用
2年後向いに「D型ハウス」が建てられて巨大な作品はそちらで制作されるようになりました。ここには当時を思い出す「道具類」が壁に飾られ生前ビッキさんがかぶっていたかっこいい帽子もさりげなく飾られています。抽象と具象が混在して作品が展示され、手で触れることも可能です。代表作「午前3時の玩具」が作られた部屋なのでこのような名前を付けました。右の写真には「樹華」が壁にはビッキさんの版画で出来たカレンダーも展示されています。 引用終り

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ここの素晴らしいところは、入口で対応してくれた方に、「写真を撮っても良いのですか?」と確認したところ、「はい、たくさん撮ってください。作品に触れていただいても大丈夫です…」のようなお答えを頂いたことです。

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昔、「舟越 桂」の展覧会に行った時のことですが、部屋の隅の椅子に座った女性が点在していて、その女性たちは読書をしながらも、アイツは大丈夫かというようにチラッと視線を本からこちらに移し、まるで監視されているような気分になったことがあります。それがここにはまったく無い。

さらに触れてみてくださいなんて素晴らしい事です。絵画に触れようとは思わないけど、三次元のしかも彫刻って触れてみたいと思うものです。そして、そっと触れると確かに作者の想いが少しだけ解ったような気持ちになります。それがビッキさんの願いだったのではないかと勝手に納得するのです。

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触れられて困るものは、ちゃんとガラスのケースに収められています。
子供が悪気無く、パステルで絵を書いたら困りますものね。(笑)

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ビッキさんは享年57歳です。阿寒湖時代から亡くなるまでは36年…。
そう考えると、たった10年、されど10年。この音威子府で過ごした時間はなんと凝縮された時では無かったかと想像してしまいます。

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逆光で「樹華」がなかなか雰囲気のあるように撮れなかったけど、これなら良いかな?
学校当時にタイムスリップしたような「ブリキのちりとり」も…。

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同じく教室だった、展示室E 「ギャラリー」で、テーマは「水」。
一般使用が可能なギャラリーだそうです。

ビッキ文様がびっしり彫られた「樹蜻蛉」シリーズに目を奪われて、たくさん写真を撮りました。
帰宅後に調べたホームページに、「樹蜻蛉」は米国スミソニアン博物館で展示された事があると書いてありました。
自分の審美眼と言う意味ではありませんが、海外に紹介されるような作品には心が動かされる何かが内包されているのでしょう。

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展示室 F 「樹気との対話」で、テーマは「樹」。

※ホームページより引用
真っ暗な部屋に水が張られその中にひっそりと、しかし力強い生命力を発しながら建つ代表作の一つ「TOH」。十字架のようにも見えますが、その意味は見た人がそれぞれもつ想像にお任せします。

水を張った部分に写りだされる「TOH」は違う作品のようにも見え、手で水をすくってみると「TOH」が揺らめきだしもう一つの作品を見ることができます。椅子を置いてますので座りながらじっくりと「TOH」との「対話」をお楽しみください。
入口には懐中電灯があります。足元に気をつけて入ってください。

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目が暗闇に慣れるまで、何があるのかも判りませんでした。
もちろん写真を撮るのも勘頼り…。(笑)

さぁ、次はいよいよ最終章です。
乞うご期待…。

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