黒板五郎と令子の履歴 と 年齢についてのお話し

富良野にある「北の国から記念館」に、「脚本は、登場人物の履歴を創ることから始まる」として、五郎・令子・雪子の履歴が展示してあります。初期の設定ですので実際のドラマの中では年齢などが違っていたりします。

キャストの設定などもあるのでしょうけど、最終的には完成された映像としてドラマを見るのですが、実はその裏側で何があったのか何故そうなったのか…、そんなことを想像するのが面白かったりします。

まずは、展示されている「黒板五郎の履歴」を忠実に…。

S20.1.5. 北海道上川郡下富良野町字麓郷に農業黒板市蔵、うめ五男として生れる。
S25.4.  同所麓郷小学校入学
S27.10.  父市蔵死亡
S31.4.  麓郷中学校入学
      教師田中文雄より剣道の手ほどきを受ける。
S33.7.  同校後輩吉本咲子に初恋。
      兄 直治に呼び出され、殴られてあきらめる。
S33.9.  剣道初段。交番の看板を盗んで捕まり、譴責処分。
S35.4.  富良野工業高校入学、剣道部に籍を置く。
S35.10.  次兄、三兄を炭鉱事故で同時に失う。同じ頃、富良野女学校1年生牛久山百合子と恋愛、童貞喪失、同時に一発で妊娠さす。(友人カンパで処分し、表沙汰にならず)
S36.11.  百合子友人前野タカコと恋愛、又一発で妊娠。(同上処分)前後して元同級生菅原絹子も妊娠させ、「一発のゴロ」の異名をとる。
S37.4.  同校卒業と同時に集団就職で上京、東京田端の中村製鋼所に旋盤工見習として入る。自動車免許とる。
S38.1.  母うめ死去。
S39.12.  つとめ先事務員岡田みどりと不祥事を起し、馘になる。
S40.3.  東京上板橋あけぼの自動車修理工場に見習いとして入社。
S40.10.  正社員に採用。
S42.5.  中央区築地高津自動車サルベージへ転職。
S43.2.  同社近くの栗山理髪店店員宮前令子(当20才)を知る。
S43.6.  周囲の反対を押し切って(子供ができたので)結婚。24才。
S44.1.  長男純誕生。
S46.5.  交通事故起し、会社を馘になる。
S46.6.  青山三丁目、坂田商会ガソリンスタンドに入社。
S47.1.  長女蛍誕生。
S51.4.  坂田商会淀橋支店に配転。この頃より妻令子、新宿の美容院「ニュー・ワカバ」につとめ出す。
S53.12.  令子に男ができたことを知る。
S54.5.  令子、突如逐電。呆然。
S55.4.  北海道へ帰る。

続きまして、宮前(黒板)令子の履歴。

S.24.5.  東京都新宿区柏木に都水道局々員 宮前豊 房子長女として生まれる。
S29.4.  柏木第二小学校入学
S29.7.  母 房子死亡
S30.1.  父 豊 今井高子と再婚
S32.4.  異母妹 雪子誕生
S35.4.  柏木中学入学
S37.10.  同校上級生 村井修と恋愛。継母高子の干渉でこわれる。この頃より高子と折合い悪くなる。
S38.4.  淀橋高校入学 小学校時代の同級生 田辺郁男と交際、処女喪失。田辺の所属する暴走族鬼走会のメンバーと付合うようになる。
S.39.2.  不純異性行為により挙げられる。停学4日間。その後家出し、二週間後につれ戻さる。
S.40.10. 父豊死亡。
〃 12. 再度不純異性行為により検挙。退学。
S.41.3.  美容師学校へ通い出す。も続かず。
S.42.7.  中央区築地栗山理髪店に見習として勤務。かたわら築地美容師スクールに通う。
S.43.2.  同店近くの自動車修理工場 高津自動車サルベージの修理工 黒板五郎を知り恋愛。
〃 6.  結婚。佃島に新居を持つ
S.44.1.  長男 純 誕生。
S.47.1.  長女 蛍 誕生。
S.51.5.  夫五郎の淀橋配転に伴い新宿三丁目の美容室ニュー・ワカバにつとめ出す。
S.52.12. 新宿三丁目喫茶店「キリ」経営者 桐島一郎を知る。
S.53.4.  桐島と厚木のモテルにて肉体関係出来る。
S.53.12. 夫.五郎.桐島の事を知る。
S.54.5.  夫と子供を捨て桐島の元へ走る。
S55.2.  四谷三丁目に、美容室「レイ」を出す。
※改行については無視しています。

上記の初期設定の履歴を見てどのようなご感想でしょうか。
なんとなく、昔からそれほど素行のよろしくない2人のようです。しかし、実際のドラマにはそれ程反映されていないような…。

さて、「北の国から記念館」に「北海道富良野市長 松田 忠一郎」の市長印のある「住民票」があります。
調べてみると転出・転入地の住所は現存していました。
問題はその生年月日に注目…。

黒板 五郎(くろいた ごろう)
生年月日 昭和9年10月10日
昭和55年10月16日 東京都中野区本町3-15-20 から 北海道富良野市字東麓郷の3 に転入。

黒板 純(くろいた じゅん)
生年月日 昭和46年4月1日

黒板 蛍(くろいた ほたる)
生年月日 昭和47年6月5日

当初の設定では、23歳の五郎と19歳の令子。「できちゃった婚」で生まれたのが「純」という黒板家になりますね。富良野へ戻るのは、五郎35歳、純11歳、蛍8歳。

ところが「住民票年齢」では「純と蛍」は年子になっていますね。
しかも、五郎が昭和9年生まれだとすると、34歳の五郎が15歳年下で19歳の令子と「できちゃった婚」。純は34歳の時の子供になります。富良野へは、五郎45歳、純9歳、蛍8歳。
ちなみに昭和9年は倉本聰が生まれた年ですね。。。

こうなると、「北の国から」の連ドラが始まった1981年当時の実年齢が気になってしまいます。

田中 邦衛 49歳
いしだ あゆみ 33歳
吉岡 秀隆 11歳
中嶋 朋子 10歳

竹下 景子 28歳
岩城 滉一 30歳
大滝 秀治 56歳
地井 武男 39歳

見た目と実年齢のギャップがありますが、少なくとも「純と蛍」が3歳違いの兄妹には見えませんものね。
それにしても田中邦衛の年齢は不詳って感じですが、35歳は無理があるかと…。

文字ばかりでも何なんで…。

第一回 廃屋 (1981年10月9日放送分)

この中から各キャストの登場シーンと言いますか、最初のカットを切り取ってみました。

15033001.png   15033002.png

お二人ともさすがに若いですね。

15033005.png

↑純と蛍の登場シーン。
さすがにこれでは可愛そうなので、次のカット。

15033003.png   15033004.png

あれから34年の時を経て…って感じですね。
計算すると五郎さんは80歳を超えているし、純も45歳です。

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COMMENT 2

あず  2015, 04. 03 [Fri] 22:20

No title

■ チョコ 様

個人的にですけど、ドラマのあらすじだけをなぞってもイマイチ楽しくも無くって、なぜこんなお話になったのかという事を知ることがあっても良いと思います。

その逆に誰が作ったか知らない方が良いものも有ると思います。

しかし、「北の国から」に関しては前者なのかなと…。

さてさて、長い前置き(必要な)を踏まえていよいよ次回からは、連ドラの内容について独自な視線でお伝えしていこうかなと思います。

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チョコ  2015, 04. 03 [Fri] 07:43

No title

おもしろいですね。脚本家は登場人物の履歴をこんなに詳しく設定したうえでストーリーを作るんですね。ドラマの中にどれだけ反映されているかはともかく、この履歴を読んで、そして、かつて見たあのストーリー、あのシーンあれこれ思い浮かべると、面白さがちがってきます。蛍が母親の乗った列車を追いかけて走るシーンもさらに切なくよみがえってきます。窓から乗り出して蛍ーって叫ぶ令子の姿も・・
俳優さんたち、最初はこんなに若かったんですね。
田中邦衛、いしだあゆみ、大滝秀治さんたち、もともと、見かけるたびにいいなあと思う俳優さんです。

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