さほろ酒造株式会社

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さほろ酒造株式会社のホームページから資料をと思って、「さほろ酒造株式会社>>会社概要」を見てみると…。

・会社名 さほろ酒造株式会社
・所在地 北海道上川郡新得町字新内639番地2
・主な事業内容 酒類製造販売、地域特産品の研究開発、製造販売に関する事業
・設立年月日 2011年5月19日
・資本金 3,000万円
・代表者 代表取締役 仲鉢 孝雄
・従業員数 5名

ん?なんか違うぞ…。
4年前の設立ってありえない。。。

そこで、Wikipediaで「さほろ酒造」を調べてみてもないし、Wikipedia「新得町」のなかの立地企業には「雲海酒造株式会社北海道工場」とありました。さらに謎が深まってしまいましたが、試行錯誤しながらまとめてみると、こんな感じです。

まずは「新得町のホームページ」にある、「新得町史 文化・生活」にはこんな記述が…。

そば焼酎「サホロ」
新得酒造公社(広瀬隆之社長)から、そば焼酎「サホロ」が売り出されたのは、昭和63年(1988)6月1日からである。平成2年(1990)4月現在本格焼酎乙類で、価格は720ml、20度で630円、同25度で850円、1.8リットル20度で1,050円である。

かおりをおさえ、道内の愛飲家の口に合った、まろやかさが特徴である。「サホロ」の他に「北海道」「ル・トノ」の発売と共に、モンデセレクションのアルコール飲料部門で金賞入賞の国際的な評価を得た地酒である。

当初、酒造免許量は50klであったが、酒造公社では帯広税務署に対し、生産増量の免許を強く要望した結果、増量が認められ、63年(1988)12月から100kl、平成元年(1989)10月から200kl、更に300kl体制で生産を続けている。平成9年(1997)4月からは雲海酒造株式会社と合併し、北海道工場として操業している。

どうでしょうか。「Wikipedia」と「新得町のホームページ」だけ見ると「雲海酒造株式会社北海道工場」になりますね。
今年新車のカーナビも「雲海酒造」でした。

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では、画像の「さほろ酒造株式会社」って??

実は、昭和63年(1988)に新得町と雲海酒造などが出資する第三セクター「新得酒造公社」が操業を開始しました。
新得の名産であるソバを原料に、そば焼酎「サホロ」を製造販売します。

しかし、わずか4年後の平成4年(1992)の12月に、新得酒造公社の不正経理事件が発覚します。
過去3年間に渡り、2億円の決算書改ざんが行われていて、年収入1億円に対して年支出が3億円という放漫経営により負債額が8億6千万円(1992年3月期)。
しかも、町議会は不正経理事件の真相究明を避けたまま、12年間に総額6億3千万円の財政援助を行なうことを決定。
「不正経理+町の補てん」、これでは町民も黙っていません。
当時の町長を相手に住民訴訟まで起き、その後に5期20年務めた町長は勇退を表明したそうです。

「新得酒造公社」は、税金の投入があったものの、再建の目途は立たずに町がすべての財産権を放棄するという形で解散。
その後は、「雲海酒造株式会社北海道工場」として稼働しますが、業績を伸ばすことはできず、平成22年(2010)年5月末からは販売を中止し事実上の操業停止。

そこで地元有志が「新得の焼酎蔵の灯を消したくない…」と新会社設立へと動きます。

資本金は3000万円。

出資者は、植村土建・カンキョウ・岩野建設・古川建設・田村工業・北栄道路の6社と工場従業員4人、町内商工業関係者2人の計12の法人・個人でした。

平成23年(2011)5月19日、工場従業員の仲鉢孝雄さんを社長として、「さほろ酒造」が設立されました。
同工場の土地と建物は、新得町が雲海酒造から寄付を受け、「さほろ酒造」に酒造免許が公布された後3年間の無償貸与と町議会で議決。

まずは、雲海酒造時代からの原酒…。熟成された3万2000リットルを買い取り、創業記念酒そば焼酎「トムラウシのナキウサギ」として発売しました。

その後の焼酎については、またの機会にしようと思います。

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