三井と三菱



今日のニュース…。
2015年11月11日。三菱航空機の旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)が初飛行に成功。
日本初のジェット機に感動された方も多かったかと思います。

一方、全国各地の建物で旭化成建材の施工データ改ざんが相次ぎ、神奈川・横浜市のマンションでは元請けの三井住友建設が、調査・補強費の負担を求められている。

面白いと言いますか、日本三大財閥が揃い踏みですね。
正しくは、旧を付けなければなのでしょうね。戦後GHQによる財閥解体により一応解散していますから。

ま、三大財閥とは、三井・三菱・住友ですね。

三井財閥の先祖は伊勢商人で慶長年間、武士を廃業した三井高俊が伊勢松阪に質屋兼酒屋を開いたのが起源だとか…。
三井高俊は質屋を主業に酒、味噌の類を商い、店は「越後殿の酒屋」と呼ばれたことにより後に「越後屋」。
高俊の四男・高利が伊勢から江戸に出て1673年(延宝元年)越後屋三井呉服店(三越)を創業。
京都や大阪でも両替店を開業し、幕府の公金為替にも手を広げ両替商としても成功し「幕府御用商人」となり豪商となった。

明治維新後、薩長主導の明治政府の資金要請に応え、「政商」としての基盤を確固たるものにし、政府は三井との関係無しでは存立がいかない状況となる。

1876年(明治9年) 「三井銀行」を創業。同年に「三井物産会社」を創設。
1880年(明治13年) この頃から官営工場を三井や三菱などに安く払い下げる。
1909年(明治42年) 「三井合名会社」を頂点とするコンツェルン体制を確立した。
1946年(昭和21年) 三井・三菱・住友・安田・旧中島飛行機が持株会社に指定され、三井・三菱の経済力の中核とみなされた三井物産と三菱商事は財閥解体により解散。

2001年(平成13年) 三井グループの中核銀行であるさくら銀行(旧三井銀行・旧太陽神戸銀行)が住友グループの中核銀行・住友銀行と合併して三井住友銀行が誕生。他業種でも三井系と住友系の企業の合併や業務提携が相次いだ。

一方、「三菱財閥」は、土佐藩出身の岩崎弥太郎が創立した三菱商会を基盤に、明治政府の保護も得て海運業を独占。
1893(明治26)年 三菱合資会社を設立し、造船業・鉱業・鉄道・貿易などあらゆる分野に進出する。

三菱財閥が、三井・住友と違うのは岩崎弥太郎が明治期の動乱に政商として、巨万の利益を得てその礎を築いたということ。
坂本龍馬の暗殺後に海援隊の後身として始めた「九十九商会」の監督に弥太郎が1870年に就任。
翌年の廃藩置県後には個人事業となり、弥太郎は県から土佐藩所有の船三隻を買い受け、1873年に三菱商会と改称し、海運と商事を中心に事業を展開。
西南戦争において、政府側の軍隊・軍需品の輸送を一手に引き受け、戦争終結時には軍需品の処分までまかされ莫大な利益を得ることになる。

西南戦争の戦費4,150万円の内、1,500万円が三菱の儲けだったと言われるが、後藤象二郎・大久保利通・大隈重信といった政府要人の後ろ盾があればこそ。ちなみに三井財閥は、長州閥の伊藤博文・井上馨らが…。

戦後、財閥解体政策により三菱本社・三菱商事は解散。三菱重工業・三菱化成が三分割に追い込まれる。
下谷の茅町にあった本邸もアメリカ軍に接収され、財産税のために手放した。解体前の三菱財閥の総資産は、現在価値に換算して推定120兆円とも…。

とは言え現在の三菱グループには三菱商事・三菱重工業・三菱東京UFJ銀行の「三菱グループ御三家」を筆頭に、多数の日本を代表する企業が連名している。

さて、「三菱航空機株式会社」ですが、小型旅客機「MRJ」 (Mitsubishi Regional Jet)を開発・販売する目的で設立された三菱重工業の子会社です。

2008年4月1日 設立当初の資本金及び資本準備金は各15億円で、三菱重工業が全額出資。
同年5月31日 670億円の第三者割当増資を行い、資本金350億円・資本準備金350億円。
2009年4月1日 再び第三者割当増資を行い、資本金500億円・資本準備金500億円(うち3分の2を重工が出資)となっている。

沿革
初代三菱航空機
1919年(大正8年) 三菱合資会社神戸造船所から三菱合資会社神戸内燃機製作所として独立。
1920年(大正9年) 三菱内燃機株式会社(本社名古屋)が設立。
1921年(大正10年) 三菱内燃機株式会社が三菱内燃機製造株式会社と社名変更。
1922年(大正11年) 三菱内燃機製造株式会社、三菱航空機株式会社(初代)と社名変更。
1934年(昭和9年) 三菱造船株式会社と合併して 三菱重工業株式会社となる。

二代目三菱航空機
2008年(平成20年)4月1日 三菱重工業の事業会社として三菱航空機株式会社(二代目)設立。
2008年(平成20年)9月4日 ボーイング社とコンサルティングに関する支援契約を締結。
2008年(平成20年)10月16日 アメリカテキサス州に全額出資のMRJ販売会社Mitsubishi Aircraft Corporation America, Inc.を設立。
2010年(平成22年)9月30日 MRJの製造を開始。
2011年(平成23年)4月5日 MRJの組み立てを開始。
2011年(平成23年)5月1日 オランダアムステルダムに全額出資のMRJ販売会社Mitsubishi Aircraft Corporation Europe B.V.(欧州三菱航空機株式会社)を設立。
2013年(平成25年)10月18日 三菱重工 名古屋航空宇宙システム製作所 小牧南工場(愛知県西春日井郡)にてMRJがロールアウト。航空業関係者を招き記念式典を開催。
2015年(平成27年)1月5日 本社を豊山町の名古屋飛行場ターミナルビルに移転。

何だかんだ官民なんて言っても、国と旧財閥の繋がりは強固に連なっているのです。

関連記事
スポンサーサイト

COMMENT 0