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「笹の墓標展示館」

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「旧光顕寺」は森村誠一の小説「笹の墓標」に登場する舞台のひとつですが、なんと現存しています。
過去記事に、「笹の墓標 朱鞠内 旧光顕寺」があります。
その他ブログ内検索で「朱鞠内湖」や「深名線」関連多数あります。

小説「笹の墓標」は、戦時中に雨竜第一ダム(朱鞠内湖)建設工事のタコ部屋労働に従事させられた朝鮮人労働者が脱走を企て、救援委員会の出先がある近文(旭川市)へ逃げ延びる場面からはじまります。

昭和55年(1980年)から日韓のボランティアによる発掘調査がはじまります。
その現場は墓標も無い笹やぶが生い茂る墓地とも呼べないような場所です。

その発掘調査の際に腐乱死体が偶然発見されます。
その被害者・加害者を探しだす中、当時のタコ部屋労働に関わった者たちの子孫が…。

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「旧光顕寺 笹の墓標展示館」には、当時の労働や犠牲者に関する資料が展示されています。

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判明している死者は、展示資料によると日本人が168名、外国人36名の計204名とか…。
当時の「名雨線」や「雨竜ダム」の工事が展示されています。

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多くの人の命は今も彷徨っているのでしょうか。
亡くなった方の気持ちを考えると、仏教的には「成仏」出来ていないと思います。

数日後にはアメリカのオバマ大統領が広島で何かしらのメッセージを語るでしょう。
「戦争」や「原爆」と言う大きなテーマに比べると、この地に存在した出来事は些細な事なのかも知れません。

韓国の日本に対するダメ出しの中で「従軍慰安婦」が多く報道されていますが、北海道での炭鉱や土木工事(もちろん全国でも…)、単に労働力として結果的に強制連行(希望を募ってとされていますが…)によって亡くなった数はどうですか?

旭川市の隣町である東川町では中国人の労働の歴史もあります。
発掘された品々が展示されています。かなりリアルに心に届きます。

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現在は廃線になった「深名線」のスナップも展示されていました。

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そんな深名線の足跡をいつの日か訪ねてみたいとも想います。

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去年の夏の「朱鞠内湖」は、暗い歴史はまるで感じられない湖でした。

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歴史を知るという事。
その歴史を知った上で風景を見るという事。

知ると知らないでは同じ風景でも、まるで違った印象になります。

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