

一昨日、「JR九州」が上場しました。
「JR九州」といえば、「ななつ星」。超豪華列車で九州を巡る旅。



一方「JR北海道」は、廃線による経費削減で経営存続の道。

JR北海道の理想としては、北海道新幹線が延伸し函館-札幌間。
ドル箱の札幌・旭川間と千歳空港まで、さらに石勝線経由の根室本線は帯広まで…。
札沼線(学園都市線)は残すとして、帯広-釧路間・旭川-名寄間はローカル線。
そんな構想のようですね。

↑国鉄最後の頃の地図ですが、深名線の朱鞠内から羽幌までとか、興浜北線・南線の枝幸から雄武とか、士幌線の十勝三股から上川とか…。
計画されていたけど実現に至らなかった路線もあります。

↑北海道の鉄道は、最古の鉄道である「幌内線」のように炭鉱からの石炭輸送が大きな役割でしたが、そこら辺の路線やチンチン電車の路線も掲載ありの地図。

↑昔の樺太(現サハリン)が日本の領土で鉄道や製紙会社もあったなんて、学校で習った記憶すら無い方も多いことでしょう。もちろん航路もありました。
で、タイトルの「JR北海道」と「JR九州」ですが、国鉄時代は同じように赤字ローカル線を多く抱える地域でした。
しかし、国鉄からJRに変わる時に大きな違いがあって、九州は北海道ほど負の遺産を引き継ぐことが少なかったのです。
さらに「JR九州」の戦略として、不動産やホテル経営など他分野での利益を模索し実行しました。
その頃の旭川駅周辺の出来事としては…。
1973年(昭和48年)11月15日 北海道新幹線の終点が旭川市に変更され、札幌 - 旭川間が全国新幹線鉄道整備法に基づく基本計画線に制定。
1982年(昭和57年)10月 旭川エスタ・旭川ターミナルホテル開業。
1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に承継。
1988年(昭和63年)3月13日 読みを「あさひかわ」に再変更。
2004年(平成16年)4月30日 旭川ステーションデパート閉店。
2012年(平成24年) )7月31日 旭川エスタ閉店。9月30日 旭川ステーションホテル閉店。
2015年(平成27年) 3月27日 イオンモール旭川駅前開業。
旭川においては、「JR北海道」もホテルやデパート経営をしたものの結果的には閉店ガラガラ。
でね、北海道で「JR九州」のように「ななつ星」のような列車をを創ることが出来たとして、走らせる路線がありませんよねなんです。
何を言いたいか。
「JR北海道」の経営方針も現実的ではありますが夢が無い。旭川市も夢が無い。
個人的な「daydream」は、今更ですが旭川の旧機関区エリアの再構築。小樽に負けないような鉄道記念館。
もっと大きな構想は、シベリア鉄道の延伸としてサハリン・北海道経由で終点が東京の路線。
つまりモスクワから東京の路線ということです。間宮橋梁とか宗谷橋梁のようなインフラが必要ですが有りでしょ?
もちろん「宗谷海峡トンネル」もありですよ。(笑)
それにしても、現状ペースでのみの採算しか考えていないような経営方針って空しい。
観光資源豊富な北海道での鉄道は、地域住民の利用以外の可能性を考えて、路線の新設も視野に入れるくらいできないのでしょうか。
せめて、現路線でのイベントの企画。列車の豪華さも良いでしょうが、たとえば蒸気機関車。
それも現存のものだけでは無く、当時のC57やC62の復活や、新たに蒸気機関車を設計して創ることなんてできるでしょ。
「JR北海道 D58型蒸気機関車〇〇」なんて記事が…。
苗穂でSLが造られるなんてワクワクです。全国から来ますよヤツ等が。。。
ま、お金をかけなくても、たとえば「石川啄木」がたどった当時の旅を体感してもらうとか…。
ツアーのひとつですけど、アイデアはきりがないほどあると思いますがどうでしょ。(笑)
- 関連記事
-
- 留萌本線増毛駅 2017夏 (2017/09/05)
- 「D61-4」 留萌本線の思い出 (2017/06/01)
- 旧深名線 沼牛駅 (2017/05/16)
- 北海道の廃線 旧 富内線 振内駅 ~「振内鉄道記念館」~ (2017/04/08)
- アメリカから蒸気機関車を輸入する (2017/02/15)
- 「JR北海道」と「JR九州」 (2016/10/27)
- 石北本線 「下白滝駅」 「旧白滝駅」 廃駅 (2016/10/21)
- SL小僧の夏 「湧網線 1974」 (2016/09/13)
- ネガ (2016/08/24)
- 三菱美唄炭鉱 東明駅 4110形式2号 (2016/08/14)
- 美唄鉄道 東明駅 (2016/08/14)
スポンサーサイト