旭川外国樹種見本林

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旭川市民の多くは、見本林=三浦綾子=氷点というイメージなのかなぁ~と思います。

そもそも「旭川外国樹種見本林」ですが、文字通り外国種の樹木が北海道で育つかを観察するために、明治31年(1898)に約30種の樹木を植栽された事に始まります。現在は18ヘクタールの敷地に52種、なんと約6,000本の樹木が育てられているそうです。

石狩川の支流である美瑛川に隣接し、春にはエゾエンゴサクやカタクリ、エゾリスや野鳥も数多く生息し多くの市民に親しまれています。

三浦綾子の代表作「氷点」の重要な舞台でもあり、1998年(平成10年)6月13日に「三浦綾子記念文学館」が開館し、三浦綾子の作品や遺品などが数多く展示されています。

たしか、玉置浩二も「カリント工場の煙突の上に」だったか、この美瑛川の畔で撮った映像があったかと…。

使用可能という事なので、「北海道森林管理局のHP」「外国樹種見本林」から年表(抜粋)を…。

1854年(安政3年)  七重村に幕府が官園(薬園)を開設し、スギ、マツ、クワ、コウゾ、ウルシ及び薬草の栽培を開始。

1869年(明治2年)7月 明治政府が開拓使を設置し、蝦夷を北海道と改称し、北海道の本格的な開拓が開始。

1871年(明治4年)4月 黒田清隆開拓使次官が、北海道の開拓や農業経営等の模範をアメリカに求め、米国農務省長官(農務局長)ホーレス・ケプロン(Horace Kapron) を開拓使顧問として招聘。

1871年(明治4年)9月 ケプロンの建言により東京府に官園を設置し、アメリカから輸入した作物・果樹・樹木・家畜の日本への適応試験。

1872年(明治5年)3月 ケプロンの招きにより園芸技師としてルイス・ベーマー(Louis Bomer)が来日。

東京官園でベーマーにより養成された洋種リンゴ75種、西洋ナシ、ブドウ、スモモ、アンズ、モモ、サクランボ、ラズベリー等を七重開墾場(官園)に移植。

1875年(明治8年)9月 アメリカ・ニューヨークの種子商ピーター・ヘンダーソン社から北海道の植物の入手要請があり、ベーマーが交換条件としてアメリカ及びヨーロッパの樹木を要求。

1876年(明治9年) 七重勧業試験場(官園)から札幌官園へヒノキ、スギ、マツを移植、翌年にもスギ、ヒノキ、ウルシを移植。

1876年(明治9年)7月 米国マサチューセッツ農科大学からウイリアム・スミス・クラーク(William Smith Clark)が来日、札幌農学校の教頭として就任。

1877年(明治10年)2月 開拓使がクラークに対し、森林教育の推進など14項目を諮問し、マサチュセッツ州のアーノルド樹木園を紹介し、樹木園設置の必要性を説く。

1877年(明治10年) 札幌官園が札幌勧業試験場に改称され、ケプロンの勧告により外国産樹種が輸入され、同年10月、米国産林木の種子を札幌勧業試験場に播き、外国産樹種の育苗が盛んに試みられる。

1880年(明治13年) 札幌神社(現在の北海道神宮)外苑に札幌円山育種園(養樹園)を開設。

1889年(明治22年) 上川郡神楽村(現 旭川市神楽地区)の約1万町歩が御料地に編入。

1892年(明治25年) 神楽村に御料局上川試験場が設置され、苗圃を開設し国産のアカエゾマツ、カラマツ、カバ類を播種。

1895年(明治28年) 神楽村に御料局札幌支庁上川出張所が設置され、上川郡の御料地を管轄。

1898年(明治31年) 札幌円山の御料養樹園に植栽されていた外国産トウヒなど7種5,400本を御料上川試験場内美瑛川沿岸防風林に移植。

1902年(明治35年) ヨーロッパトウヒ植栽。(0.46ha)。

1926年(大正15年)郷土樹種のトドマツ(1.10ha)、1927年(昭和2年)トドマツ(0.33ha)、ヨーロッパトウヒ(1.57ha)、チョウセンカラマツ(0.33ha)植栽。

1928年(昭和3年) チョウセンモミ、郷土樹種のヤチダモ、オニグルミ植栽。(0.26ha)

1933年(昭和8年) グラウカトウヒ植栽。(0.22ha)

1936年(昭和11年) ストローブマツ、ヨーロッパアカマツ、ヨーロッパクロマツ、バンクシアナマツ、ムラヤナマツ、カラマツ植栽(1.56ha)。

1943年(昭和18年) トドマツ植栽。(0.12ha)

1947年(昭和22年) 林政統一により農林省所管となる。アカエゾマツ植栽。(0.11ha)

1949年(昭和24年) トドマツ(ストローブマツの混植あり)、アカエゾマツ植栽。(0.36ha)

1950年(昭和25年) 美瑛川右岸堤防作設。

1954年(昭和29年) 洞爺丸台風によりストローブマツ、ヨーロッパアカマツなど約400本の風倒被害が発生。

1956年(昭和31年) 5月の台風でトドマツなど約100本の風倒被害が発生。

1959年(昭和34年) ウラジロモミ、モミ、スギ、ヨーロッパトウヒ、改良ポプラ、ウダイカンバ、シラカンバ植栽。(1.22ha)

1964年(昭和39年) ヨーロッパカラマツ、グイマツ、チョウセンカラマツ、ダグラスファー、ノルドマンモミ、コンコールモミ、ウラジロモミ、シラベ、ヤツガタケトウヒ、プリカータネズコ、改良ポプラ(12系統)、ハンノキ、ニセアカシア植栽。(0.433ha)

1965年(昭和40年) 三浦綾子氏による見本林が舞台の小説「氷点」が朝日新聞の懸賞小説に入選し、見本林が全国的に有名になる。

1968年(昭和43年) 明治100年事業の一環として堤防内は樹木園・庭園として整備し、堤防外は樹木地とする整備計画を作成。

1969年(昭和44年) 巣箱の設置、民地との境界にフェンス設置を行い、堤防外地域に歩道の整備などを行う。

1970年(昭和45年) 全国の国有林に自然休養林を設置することとなり、見本林を含む嵐山・神居自然休養林が9月10日に指定。

1974年(昭和49年) 自然休養林整備として、川沿いにサクラ、ナナカマドなどを植栽、歩道・標識・ベンチなどを整備。ストローブマツ、ヨーロッパカラマツ、カツラ植栽。(0.86ha)

1975年(昭和50年) バンクシアナマツ、ムラヤナマツ、ウラジロモミ、アオモリトドマツ、シラベ、ヤツガタケトウヒ、ポプリアカンバ、パルストリスナラ植栽。(0.09ha)

1976年(昭和51年) モンチョコラマツ、レジノーサマツ、リキダマツ、ノービリスモミ、コントルタマツ、ヨーロッパナナカマド植栽。(0.35ha)

1977年(昭和52年) ヨーロッパクロマツ、ノービリスモミ、グラウカトウヒ、ポプリフォリアカンバ植栽。(0.24ha)

1979年(昭和54年) ポプリフォリアカンバ植栽。(0.10ha)

1980年(昭和55年) ダフリカカラマツ、グイマツ×カラマツ(F1)植栽。(0.02ha)

1981年(昭和56年) ポンテローザマツ、ブンゲンストウヒ、ザンギネミズキ植栽。(0.29ha)

1982年(昭和57年) 旭川市と姉妹都市である米国イリノイ州・ブルーミントン及びノーマル市との姉妹都市提携20周年を記念して「ブルーミントン・ノーマルの森」を造成する際、レジノーサマツ、バンクシアナマツ、サトウカエデ、ルブラムカエデ、サカリヌムカエデ1220本植栽。(0.34ha)

1983年(昭和58年) 昭和47年に日中国交回復を記念して中国から送られ、道内で養成されたチョウセンカラマツ、ホクシカラマツ、モンゴリアカマツ植栽。(0.13ha)

1985年(昭和60年) 国際森林年記念植樹行事として、ヨーロッパカラマツ、改良ドロノキ植樹。 (0.08ha)

1997年(平成9年)8月 旭川市が選定した「旭川八景」の一つに外国樹種見本林が選ばれる。

1998年(平成10年)6月 見本林内に「三浦綾子記念文学館」が開館。スカーレットオーク植栽。(0.036ha)

2004年(平成16年)9月 台風18号によりトドマツ、ヨーロッパトウヒなど約1000本(見本林内総本数の約16%)の風倒被害が発生。

2005年(平成17年)9月 台風被害復旧のため、旭川市民参加による「外国樹種見本林復活の集い2005」が開催、ヨーロッパトウヒ、トドマツなど950本植栽。

2006年(平成18年)9月 「外国樹種見本林復活の集い2006」が開催されストローブマツ、トドマツなど約800本植栽。

2007年(平成19年)9月 「外国樹種見本林復活の集い2007」が開催されヨーロッパトウヒのほかサクラ、ナナカマド約200本が植栽。風倒跡地の復旧終了。

それぞれの樹種についても、、「北海道森林管理局のHP」に詳しい記載があります。

個人的に旭川市民としてはもちろんですが、全国的にもあらためて貴重な場所なのだと認識し直しました。
もっと見本林と触れ合いたい…。とりあえずエゾリスに遭いに行こうかな?(笑)

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